-No.4- CREED COLUMN -レスリング 梅林 太朗-

2024.8.14

 動きやすい、疲れにくい、思い通りに自由に動ける。

人が本来持っている身体の機能を取り戻すトレーニングを通じて、人生のクオリティを上げることを目的にするCREED PERFORMANCE。トレーニングで人生のパフォーマンスをあげているメンバーの話をきく「CREED COLUMN」の運用をスタートしました。

 第四回は、元レスリングプレーヤーの梅林太朗さんです。

-梅林 太朗-

千葉県松戸市出身。3歳から姉の影響でレスリングを始め、中学からオリンピック強化指定選手として高校卒業までJOCエリートアカデミーに所属する。

早稲田大学に進学後、400社以上に自ら営業をして地元千葉県の企業に就職する。アスリート社員としてレスリング強豪国であるアメリカとロシアへ単身武者修行へ行く。

2023年12月末に現役生活を引退。日本一通算19回、世界3位 2回、アジア3位。

現在は母校早稲田大学レスリング部コーチに就任。オリンピックを目指した経験を活かし、指導に励む。

Instagram: https://www.instagram.com/0403taro 

CREEDにきたきっかけ

 2021年8月に元ラグビー選手の君島良夫さんにお誘いいただき、アスリートキャンプに参加しCREEDを知りました。これまで色々なトレーニングを受けてきましたが、その中でもCREEDのトレーニングは体の連動がしっくりきていて、自分の中でも「今連動しているな」と体感する部分が多いです。特にタックルに入る前段階で、力を溜め、爆発的に発揮するパワーポジションを保つことが重要になります。どうしても無理な体制で力を出力しようとすると体に負荷がかかり、怪我をすることが多くあったのですが、体の連動をうまく使うことによって怪我は本当に減りました。

CREEDで再認識した呼吸の重要性

 レスリングは、3分×2ピリオド(インターバルは30秒)の試合時間でプレーします。その30秒の休息がとても重要で、呼吸を意識しながら頭を整理し、残りの3分間をどのように戦うかを考えます。CREEDのトレーニング中は心拍計を着用し、自分の心拍の動きを見ながらトレーニングをします。

その中で負荷の高いメニューをすると息が上がり、次第に心拍計の色が変わります。

 決められた時間内に呼吸を整え色を調整することに意識を向けるので、より試合に近い呼吸状態を作ることができます。

22年レスリングを続けてこれた要因

 3歳からレスリングを始め、25歳まで約22年間プレーしてきました。長く続けられた要因は、この競技が好きという気持ちです。レスリングの面白さに「駆け引き」があります。武器があるわけでもなく、生身の体一つで相手を制するこの競技において、一見見ている人からすると何もやっていないような場面でも、実はものすごく細かい駆け引きがあります。例えば視線を外す、重心を左右に少し傾けるなど。

 まずは、自分がやりたいプレーを軸に考え、相手との間合いや構えの崩し方、別パターンの想定などほんの数秒で反応しています。

レスリングが私生活に与える影響

 レスリングは、1面9メートルの円内で戦い、そこから出ると1点取られてしまいます。人との距離感に関しては、かなり私生活に与える影響は大きいです。例えばすれ違う人とぶつからないとか(笑)反射的に体が動きます。

 メンタルの部分では、イライラしないです。嫌なこと言われても、すぐに怒りの感情は湧いてきません。減量が日常にあることで自制心を保つことができていますし、試合中の駆け引きでも自然にメンタルコントロールが身についていると思います。

引退後のライフスタイル

 現在、早稲田大学のレスリング部コーチをメインに活動し、パーソナルで、レスリングやタックルの技術を教えています。社会人になってからレスリングの強豪国であるロシアとアメリカでプレーしましたが、とても特殊な経験をしたことで、現在の指導にも生かされていると感じます。日本では、練習中のパートナーが決められた時間ごとに変わり、違う相手とスパーリングをするのですが、アメリカではパートナーを変えずにその日1日トレーニングをします。同じ選手と反応率が上がっていくことで、自分の対応のレベルを上げることに繋げることが実感としてあり、とてもいい刺激を受けました。他国で得た刺激を指導の中でも取り入れています。

競技に没頭した時間が、今どんなことに生かされているか

 目の前にいる選手との向き合い方に、生かされていると感じます。短い競技人生だからこそ、後悔してほしくないし、やり切ったと思って終えて欲しい。自分がトップを目指してプレーしたことがあるからこそ、指導者との関わり方や指導者の声かけが選手のメンタルにどれだけ影響を与えるのかを知っています。だからこそ、選手たちにかける言葉一つ一つをとても大切にしていて、一歩引いてみることや改善できる点を短く、コンパクトに伝えるように意識しています。最初に伝える一言が、とても重要なので「どんな言葉をかけることがベストか」を意識しています。

CREEDで過ごした時間が自分の人生にどう影響しているか

 カズさんは絶対に否定しないんですよね。人を心から応援しようとする意思が伝わってきて、カズさんのような存在になりたいなと思うようになりました。たまにトレーニング中のカウントを間違え回数以上メニューをこなすこともありますが、自分のためだと言い聞かせて何も言わずやってます(笑)カズさん、一番きついところでカウント間違えるので面白いんですよね。

今後CREEDと一緒にやりたいこと

 運動会をやりたいなと思ってます。CREEDのアスリートにレスリング体験、異種格闘戦のイベントをやってみたいです。カズさんやCREEDのトレーナーさんの人柄がすごく好きなので、そういう人柄の部分に惹かれて、トレーニングを継続する人が増えたらいいなと思います。

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